10月28日、千葉市・ちば市民活力創造プラザにて、特定非営利活動法人自然エネルギー千葉の会の設立総会が開催されました。
総会では、竹内幸子さんが司会兼議長を務め、定款、設立趣旨書、今年度と来年度の事業計画書その他の説明を森田が行いました。
また、森田一成の代表理事就任が承認され、副代表理事として竹内良一さん、理事として川本俊司さん、監事として片岡弘充さんが選任されました。
役員からの挨拶、NPO法にもとづく諸決議の後、今後の活動について会員から忌憚のない意見も出され、総会は大変充実したものになりました。当会アドバイザーの松原弘直さん他から、ご祝辞もいただきました。
当会は昨年の7月10日にキックオフして以来、任意団体として活動してきました。私たちは、原子力にも化石燃料にも頼らない再生可能エネルギーを市民の手で実現しようと徒手空拳で動き回ましたが、その結果多くの仲間ができ、貴重なつながりがたくさんできました。
この1年あまりは、奇跡の連続であったと言っても過言ではありません。点と点が結びついて線になり、線と線が面となり、面と面が立体になっていく過程でありました。
そうして当会は、特定非営利活動法人として新しいステージに立ちました。会員の皆さん、これまで関わり合いのあったすべての皆さん、本当にありがとうございました。会の活動は、まだまだこれからです。ようやくスタート地点に立ったばかりです。
これからも何とぞよろしくお願いします。
会の公式な文書は、NPO法にのっとりすべて公開されますが、ここでは「設立趣旨書」を記したいと思います。(森田)
設 立 趣 旨 書
1 趣 旨
私たちは千葉県内に住む市民です。普通に生活をし、普通に電気を使ってきました。そして、2011年3月11日の東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故を迎えました。
これまでは、スイッチを入れれば当たり前に電気が使えました。しかし、被災地域の停電と首都圏で大規模に断行された計画停電は、その「当たり前」を打ち砕きました。「豊富」な電力の影には原子力発電所の存在があり、極めて危うい綱渡りのような危険作業の上にそれは「保証」されていたのだということを思い知りました。
私たちは自主的に、原子力に頼らないエネルギーにシフトしようと集まりました。地球温暖化のことを考えれば、化石燃料(石炭、石油、天然ガス等)にも頼らない自然エネルギー、再生可能エネルギーこそ必要だと思い至りました。
私たちは、その自然エネルギーを市民自身の手で創り出すことに意味があると思っています。エネルギーの問題は電気の問題だけではありません。エネルギーについて考え、創出していくことは、私たちがどんな暮らし方をするのか、どのような社会を目指すのかを考えることに繋がります。
欲しいままにエネルギーを使い果たす社会が豊かな社会なのでしょうか。私たちはそうではないと考えます。省エネルギーは、持続可能な社会のために避けて通れない道です。
さらに、私たちが日々口にする「食」の問題。その背後にある「農」の問題。これらもエネルギーの問題と密接不可分の問題です。
自分たちでエネルギーを創ることは、市民の参加と合意をどのようにつくっていくかという民主主義そのものを実践することにつながります。エネルギーの市民自治は、持続可能な社会形成に向けた大きな一歩になると確信します。
そして、自然エネルギー千葉の会の歩みが、その一助になることを願ってやみません。
2 申請に至るまでの経過
2011年7月10日以来、当会は任意団体として活動してきましたが、上記の目的を達成するために特定非営利活動法人として出発しようと賛同者が2012年10月28日ちば市民活力創造プラザに集い、設立総会を開催し、特定非営利活動法人自然エネルギー千葉の会が設立されました。