ドイツでの再生可能エネルギー地域事業視察報告(その1)

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     NPOえねちばの森田一成は、10月24日から30日、ドイツでの再生可能エネルギー地域事業の視察に行ってきました。その報告を連続で行います。

     視察初日(10月25日)は、ジンゲンという町の地域エネルギー会社「ソーラーコンプレックス社」とラドルフツェル市の「シュタッドヴェルケ・ラドルフツェル」を視察します。(聞き慣れないシュタッドヴェルケという言葉ですが、また後で説明します。)

     まずはソーラーコンプレックス社から。同社は2000年、市民20人の出資で設立された民間エネルギー会社です。自らを「市民企業」と称し、太陽光発電、太陽熱利用、風力発電、木質バイオマス、バイオガス地域熱供給事業等を行っています。

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    ソーラーコンプレックス社の入り口に掲げられているバナー


     市民企業といっても従業員は約40人、株主は約1,000名、2013年総資産額で約5,000ユーロ(約58億5,000万円)、同年発電量で約3,000万kWhにのぼります。

     会社が入っているオフィスビルがパッシブハウスになっていて、徹底した断熱壁、、三重ガラス、熱交換器付換気システム等が完備されています。電気は屋上にある太陽光発電の自家消費(余剰は売電)です。

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    各部屋にある換気システム。ちょうどよい暖かさに包まれる


     説明してくれた方はユッタ・ガウクラーさん。女性の方です。(通訳は日本再生可能エネルギー総合研究所代表の北村和也さん)



     座学の後は、実際にバイオガスプラント見学に、マウエンハイムという村に行きます。

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    マウエンハイム村


     のどかな農村です。牛舎の牛が出迎えてくれました。

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     家畜の糞尿、農業残渣、エネルギー作物を混ぜたものを貯蔵槽・発酵槽に投入し、ガスを発酵させます。そこからメタンを取り出しジェネレーターで発電させます。その電気は固定買取制度(ドイツではEEGと呼びます)を利用して売電し、発生した熱を温水にして各家庭の暖房・給湯用に供給します。

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    バイオガスプラント


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    発電タービン


     冬場はバイオガスだけだと熱の供給量が足りなくなるので、木質バイオマスで炊き増しをします。逆に夏は熱の需要がなくなるので、余分な熱で木質チップを乾燥させるそうです。

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    木質バイオマスボイラー


     数字の上では、この村の電気と熱100%を供給する能力があるそうです。電気と熱の両方を活用するコジェネレーションシステムが、理想的な形で実現されていると思います。(続く)

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