第5回総会を開きました

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     7月9日、特定非営利活動法人自然エネルギー千葉の会第5回総会を開催しました。会場はQiball(きぼーる)千葉市ビジネス支援センター13F・特別会議室。

     NPOえねちばは第5期を迎え、「啓発」中心の活動から「事業」中心の活動に重心が移ってきました。そのことを反映してか、開催するイベントの数が減ってきたのは否めない事実です。

     今年は企画モノにも力を入れたいと思います。総会では、すでに進行中のいくつかのプロジェクトについて議論されました。

     また、新たな市民発電所建設を追求していくことも確認されました。

     会員の皆さま、ありがとうございました。(森田)

    ロケットストーブ製作ワークショップを行いました

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       報告が大幅に遅れまして申し訳ございません(汗)。4月29日(祝・土)、WOLD DISCO SOUP 2017というイベントの中の企画で、ロケットストーブ製作ワークショップを行いました。

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       WOLD DISCO SOUPというのは、農家さんが廃棄してしまう規格外の野菜などを持ち寄って、スープにして食べようという世界的なイベントで、4月29日が世界統一行動日でした。

       NPOえねちばは、ロケットストーブ製作ワークショップを担当しました。チューターはNPOえねちばの川本俊司副代表理事です。

       製作された方は計4名。部材は事前に用意しており、作業はペール缶に穴を開けたり、ステンレス煙突を切断したりなどになります。

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      ロケットストーブが大活躍!


       出来上がったロケットストーブ4台をフル動員して、スープを作ります。火力が心配されましたが、無事参加者の胃袋を満たすことができました。ちなみに燃料の薪は、九十九里まりん発電所から出た剪定枝です。

       主催者のNeighborhood Table Chibaの加納弓さん、Day Dripperの渡邊好道さん、ありがとうございました!

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      イベント全体の様子


      ロケットストーブ製作ワークショップを行います

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        ロケットストーブ


         4月29日(祝)に行われる「WORLD DISCO SOUP DAY 2017」というイベントで、ロケットストーブの製作ワークショップを行います。

         ロケットストーブという名を聞いたことがありますか? 比較的簡単に手作りできる木質燃料のストーブです。

         熱を送りだすヒートライザーと呼ばれる部分がロケットの噴射口に似ているところからその名がついたと言われています。燃焼効率が高く、完全燃焼に近いため、煙もほとんど発生しません。

         庭木の剪定枝や木製の廃材など、そのままでは捨ててしまうものを燃料として活用できるので、とってもお得。何より木質バイオマス燃料で熱利用ができるロケットストーブは、再生可能エネルギー利用機器にほかなりません。

         さらに、震災などで停電したり、ガソリン・灯油などが入手困難になったときに、手軽に暖をとることができる優れた防災グッズでもあります。

         一家に一台あっても損はありません。この機会に再エネ機器を手作りしてみませんか。

        参加費(工作材料費):1台分3,000円
        時間:座学30分+工作時間1時間30分程度
        連絡先:Day Dripper 渡邊 好道 様
            https://www.facebook.com/daydoripper/

        【注意事項】
        ・工作の素材は5台分用意します。工作を希望される方は、予約をお願いします。
        ・工作したストーブを持ち帰るため、工作する方は車でお越しください。(会場内に駐車場はございませんので新検見川駅ちかくのコインパーキングをご利用ください。)
        ・工作は中学生以上とします。小学生以下は保護者と一緒に作業してください。

         以下、WORLD DISCO SOUP DAY 2017の告知文を転載します。

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        2017年4月29日は世界ディスコスープの日!

        DISCO SOUPは、まだ食べられる美味しい野菜が目の前で捨てられていくのをレスキューする活動です。見た目が悪いために農家さんの畑で余っている野菜など集め、音楽とともに楽しく料理をします。

        <イベント概要>
        開催日時:4月29日(土) 10:00〜16:00 雨天決行
        (12:00〜料理提供開始予定)
        開催場所:ソーシャルアパートメント新検見川 中庭
        (千葉市花見川区朝日ケ丘4-6-8)
        参加方法:(1)一緒に料理 (2)一緒に食べる (3)一緒に踊る
        もちもの:スープを食べるためのカップかボウル

        *料理は数量限定ですが無料またはドネーション(寄付500円〜)で提供予定です

        活動は至って簡単!切って煮込んで食べ、踊る!美味しいものを集まって食べましょう!

        <同時開催ワークショップ>
        ロケットストーブをつくろう!
        9:30-11:30 詳細未定(決定次第、参加者募集いたします)

        そのほかいろいろ企画中!

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        Disco Soupとは?

        Disco Soupは、「ゴミ箱でなく腹を満たせ!」というコンセプトで、捨てられてしまう運命にあった食材を集めてきて、調理し、みんなで食べる、食品ロス問題への啓発運動です。このイベントの目的は、日々、想像を遥かに超える量の食物が廃棄されているという事実を示し、市民のみなさんにこの壮大な国際問題について考えるきっかけを与えることです。元々ドイツで始まったこのムーブメントは、2012年10月にパリで大規模に行われて以降、オランダ、ベルギー、 カナダ、コロンビア、韓国等々、世界各国に広がっています。

        https://www.facebook.com/DiscoSoupe/

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        企画
        Neighborhood Table Chiba 加納 弓
        https://neighborhood-table-chiba.localinfo.jp/

        Day Dripper 渡邊 好道
        https://www.facebook.com/daydoripper/

        富津市民発電所(仮称)が連係しました!

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           千葉みらい電力管理の第3の太陽光発電所ができました。仮称ですが「富津市民発電所」です。

           こちらも低圧・野立の太陽光発電所になりますが、モジュールがシリコン単結晶となります。私たちにとっても初めての単結晶なので、どのような結果になるか大変楽しみです。

           多結晶と比較してどれくらい発電量が増加するのか、期待がふくらみます。

           今後、見学会も行います。

          【設備概要】
          設備容量:59.99kW
          事業期間:20年間
          用地面積:8626平方メートル
          パネルメーカー:カナディアン・ソーラー・ジャパン株式会社
          モジュール:CS6A-215M(単結晶) 279枚
          パワーコンディショナー:オムロン CSR55G1A
          売電先:東京電力株式会社
          年間想定発電量:68,356kW/h
          CO2削減効果:34,485kg(杉の木2,463本分相当)

          九十九里まりん発電所の見学会を行いました

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             しばらくブログの更新が滞っていました(汗)。申し訳ありません。

             2月11日、九十九里まりん発電所の見学会を行いました。昨年10月14日にすでに連係していて、毎日順調に発電をしている同発電所ですが、NPOえねちば会員さんへの初お披露目です。

             太陽光発電日和と言える絶好の冬晴れのもと、現場へ到着しました。大網白里第1市民発電所と同じく海から近い距離にあるのですが、海風は感じません。

             設備容量において大網白里第1市民発電所の倍以上ありますので、スケール感があります。架台もがっしりした印象です。

             裏の整地や、敷地内の木の剪定、看板取り付けなど今後の作業を確認し、大網白里第1市民発電所にも足を伸ばして軽く点検を行います。

             その後はファミリーレストランで会議をしました。

             そして、重要な発表なのですが、九十九里まりん発電所のパネルオーナー制度を開始します!

             パネルオーナー制度とは、太陽光発電所のパネルを1枚から購入することのできるシステムで、購入したパネルを発電所運営会社である千葉みらい電力合同会社に賃貸し、毎年固定の賃料を得ることができます。

             低圧とはいえ太陽光発電所を運営するには、まとまった金額が必要になりますが、パネル1枚から開始することができます。価格は1枚7万円(税込)を予定しています。

             九十九里まりん発電所はすでに連係し、順調に発電していますので、竣工リスク(本当に建設できるのかというリスク)、連係リスク(東京電力と連携できるかというリスク)、発電リスク(本当に予定通り発電できるのかというリスク)については、すでに乗り越えています。

             詳細については後日発表します。乞うご期待!

            ドイツでの再生可能エネルギー地域事業視察報告(番外編)

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               今回のドイツ再エネツアーは正式名称を「ドイツ、地域で花咲く『エネルギー供給事業』視察」といいます。旅行企画は日本再生可能エネルギー総合研究所(北村和也代表)、実施が近畿日本ツーリスト(株)です。

               本編の視察報告とは直接関係ありませんが、今回のツアーのこぼれ話を少し。

               出発日の10月24日、京成電鉄で早朝成田空港に到着。気持ちが前のめりになっているせいか、集合時間の30分以上前に着いてしまいました。ツアー団の中には、空港周辺のホテルに前泊をされた方もいらっしゃったようですが、こういうとき千葉県在住は有利ですね。

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               さて、チェックインというときに、まさかのトラブル発生! な、ナント、期限切れの古いパスポートを間違って持ってきてしまいました!

               脇の下から悪い汗が吹き出します。近畿日本ツーリストの方がルフトハンザ航空に掛け合ってくれました。そうすると、奇跡的に羽田空港午後発に空席があり、それに差し替えてもらうことに。

               ツアーは成田からフランクフルト空港へ飛び、そこでトランジットしてチューリッヒ空港へ行き、そこからチャーターしたバスでジンゲンに向かいます。私は単独で羽田からフランクフルト空港まで飛び、そこから電車を乗り継いで宿泊地ジンゲンまで向かうことになりました。

               12時間かけてフランクフルト空港に到着。いきなり入国審査のゲートがわからず右往左往します。たまたま見かけた日本人に聞き入国審査となりますが、ツアーから一人はぐれた私は返答がしどろもどろ。ドイツ語の話せる日本人の方に手助けしてもらって、なんとか入国。本当に「初めてのおつかい」状態です。

               フランクフルトでは鉄道のチケットはすんなり買えました。マンハイムとシュツットガルトの2回乗り換えさえ間違えなければ、無事ジンゲン到着です。

               「瓶ビールでも買って飲みたいな」と思いつつも、乗り継ぎが忙しくて諦めていたのですが、マンハイムからシュツットガルト行きの電車の中で車掌さんが飲食のメニューを配っています。おぉ、ビールが飲める!

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               500mlくらいあって、1.6ユーロ。約190円です。さすがドイツ、ビールが安い。日本の新幹線でもそうですけど、電車の中で飲むビールが美味いのはなぜなんでしょう?

               そんなこんなでドイツ最後の日の10月30日。15:20にミュンヘン空港を発つまで自由時間ですが、ホテルを12時には出なくてはならず、そんなに余裕はありません。

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              夜のミュンヘン。東京以上に雑然としている


               最初はダッハウ強制収容所跡地に行きたいと思っていたのですが、かなり遠くて断念。

               第2候補はミュンヘン・オリンピックの跡地、オリンピアパークです。ミュンヘンといえば1972年のオリンピックが有名です。私も子どもながらにテレビにかじりついていた記憶があるのですが、何といっても「ミュンヘンオリンピック事件」が衝撃的で頭から離れませんでした。パレスチナ武装組織「ブラック・セプテンバー」によるイスラエル人選手誘拐・殺人事件です。

               オリンピアパークに行けば記念碑ぐらいあるかな、と思ってホテルから徒歩で向かったのですが、iPhoneの調子が悪くGoogle Mapが使えず、自分がどこにいるかもわからない状態なので、途中で引き返しました。残念。

               その後は羽田空港に無事帰国。日本の湿気の多い懐かしい空気に触れながら、ツアー団は解散しました。再生エネ総研の北村さん、近畿日本ツーリストの四谷さん、本当にお世話になりました。(森田)


              おまけ・ノイシュヴァンシュタイン城の馬車

              ドイツでの再生可能エネルギー地域事業視察報告(その5)

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                 10月28日は、ZAEバイエルン社とシュタッドヴェルケ(都市公社)への支援を行っている株式会社テューガ社に訪問します。

                 ZAE社は一言で言うと「研究と事業の橋渡しをする企業」です。研究・実証を行いつつ、現実の事業にも乗り出しています。

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                ジェンス・ハウチ博士


                 オフィスは工業団地(?)の中にあります。佇まいは大学の研究機関のようです。報告者はジェンス・ハウチ博士です。

                 近年研究・実証しているプロジェクトは、電気の貯蔵、パワートゥーガス(再エネの電気で水素を作ること)、熱の貯蔵、パッシブハウス(極力エネルギーを使わない住宅)の冷暖房などです。

                 とくに気になったプロジェクトを2つご紹介します。

                 1つは地中熱を利用した線路の凍結防止策です。日本でもそうですが、ドイツでは冬に線路の連結部等が凍結してしまうトラブルが発生します。それを回避するものなのですが、構造は非常にシンプルです。

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                 当該部分の下の地面を暖かくなるところまで掘り進み、金属で繋ぐだけです。地中熱が金属を伝わり、凍結が防止されるわけです。ジェンス博士によれば5℃あれば良いとのことです。

                 もう1つがゼオライトを使用した熱貯蔵システムです。ゼオライトという物質には、熱を貯める特性があります。まずゼオライトに熱を加えると同時に脱水します。その状態のゼオライトに水を加えると発熱します。

                 この反応を化学蓄熱と呼びますが、熱エネルギーを化学エネルギーに変換し、また熱エネルギーに戻すということです。このことによって、熱の貯蔵と運搬・移動が可能になります。

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                熱の貯蔵・運搬を説明するジオラマ


                 「ドイツでの再生可能エネルギー地域事業視察報告(その2)」では、「熱エネルギーは地産地消にならざるを得ない」と説明しましたが、熱の貯蔵・運搬が可能になれば、熱利用はさらに広がります。

                 実際にZAE社では、巨大ボイラーで大量の落ち葉を燃やし、その熱を貯蔵槽に閉じ込め、タンクローリーで運ぶという実証実験を行なっています。

                 また、ゼオライトを組み入れて温水を作る食洗機も開発しています。従来のものより大幅な省エネルギーが実現できるということです。

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                ゼオライト入り食洗機の概念図


                 午後は株式会社テューガを訪問します。テューガについては(その2)でも触れました。

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                 プレゼンは、クリストフ・カーレン氏が行います。テューガ社は100にのぼるシュタッドヴェルケに資本参加していますが、主に次の4つを各シュタッドヴェルケに指導しているそうです。ゞチ萠呂慮上、電気の託送料金引き下げ、デジタル化、ね∩も含む脱CO2。

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                 エナギーヴェンデという再生可能エネルギー100%への道を進むドイツでは、再エネだけではどうしても足りなくなる電力をどうするか議論を進めています。とるべき道は3つあります。_柔佛確舛糧電所を残す、電気を貯蔵する、需要を変化させる。

                 ,話噂磴箆辰任垢、これだと再エネ100%ではなくなります。メルケル政権は原発がなくなる分、化石燃料の発電所を新設しようとしているらしく、論争になっているそうです。

                 △發垢飴廚い弔ことですが、蓄電池での電気の貯蔵というシステムは、現段階ではコストが高いのが実状です。国家的プロジェクトIRENEの結論もそうなりました。

                 そうすると、の需要を変化させることが一番合理的ということになります。これはスマートグリッド+電気製品のIT化によって、たとえば電力需給が逼迫したときに、電力会社(供給側)が需要家の電気製品をコントロールして(エアコンの温度を変えるなどして)需要と供給を一致させるなどです。

                 クリストフさんは「日本が今後再エネ100%の道を進むのならば、再エネの効率化、蓄電池、送電網などトータルのデザイン=エネルギー・マーケット・デザインを考えてほしい」と強調しました。(続く)

                ドイツでの再生可能エネルギー地域事業視察報告(その4)

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                   10月27日は、バイエルン州アルゴイ地域でエネルギー供給事業を行っているアルゴイ公社を訪問します。

                   スピーカーは、アルゴイ公社100%子会社のイーグリッド社代表のベルナード・リントゥ氏。

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                   アルゴイ公社は、シュタッドヴェルケ(都市公社)の一つです。

                   再生可能エネルギーを中心に、地域にエネルギー供給を行い、雇用を生み出しています。現在、従業員は30人、売上300億円にのぼるそうです。

                   また特筆すべきは、「IRENE」、「IREN2」と呼ばれる国家的プロジェクトを実施していることです。

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                  「IREN2」と書かれた蓄電池


                   これらはスマートグリッドの実証実験で、分散型の再生可能エネルギーが増えてくると発生する「逆潮流」についての検証などを行っています。

                   具体的には、主に太陽光発電から生じる余剰分の電気を400kWのリチウムイオン電池に貯めたり、EV(電気自動車)に接続するなどです。

                   IRENE2においては、特定の独立のエリアでのグリッドを研究しています。マイクログリッドのオペレーション、および需給のバランスを研究しているそうです。

                   ドイツは北部に風力発電所が多くあり、南部に工業地帯の電力消費地があります。これら南北を結ぶ「電力アウトバーン」構想が計画されたのですが、住民の反対運動などもあり進んでいないのが現状です。

                   日本でも特別高圧→高圧→低圧という送電網が基本的な仕組みなのですが、こうした既存の送配電システムから、「マイクログリッドの結合」というシステムへの転換を考えているとのことです。

                   午後は、バイエルン州バイエルン・シュヴァーヘン地方の有名観光地・ノイシュヴァンシュタイン城に来ました。

                   この城は、バイエルン王ルートヴィヒ2世によって19世紀に建築されました。要塞でも宮殿でもなく、ルートヴィヒ2世の中世回顧趣味のためだけに建設されたものだそうです。

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                   中身の装飾も素晴らしいですが、とにかく外観が圧巻です。ルパン三世のカリオストロの城を思い起こします。(例えが幼稚ですね。)

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                  バスから見える南ドイツの田園風景


                   景勝地に限らず、南ドイツの風景はとても美しいのですが、とにかく感じるのは、山林に手が行き届いていることです。日本のような耕作放棄地、手入れのされていない人工林などは目につきませんでした。(続く)

                  ドイツでの再生可能エネルギー地域事業視察報告(その3)

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                     10月26日は、バイエルン州のヴィルトポルトリート村の取り組みについて視察します。プレゼンは、アルノ・ゼンゲルレ村長自らが行ってくださいました。

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                    ヴィルトポルトリート村のアルノ・ゼンゲルレ村長


                     ヴィルトポルトリート村は人口2500人の農村で、もともとは酪農が主産業でした。ドイツも日本と変わらず農業・酪農は厳しいそうです。とくにウクライナ問題でロシアへの経済制裁が発動されてからは、ロシアにミルクを売ることができなくなり、大打撃を受けたようです。

                     今は再生可能エネルギーがメインとなり、屋根上太陽光発電、バイオガス、市民風力発電等を行っています。

                     村長は「古いものと新しいものの共存が必要」と言います。ドイツの古き良き伝統と最新の再生可能エネルギー技術の共存が村を救う、と。

                     ヴィルトポルトリート村では、1998年に「2020年に自分たちはどうあるべきか」という全村民を巻き込んだ議論を行なったそうです。村民へアンケートを実施し、目標の形をつくり上げていきました。

                     市民自らが投資(当時60億円集めたそうです)をし、金融機関からの融資も含めて再エネ事業を開始し、2012年に実質100%再エネを実現させました。

                     村長が強調していたのが、「エコロジーだけでなく、エコノミーも」ということ。事業として利益を出すことが大切だということです。

                     もう一つは「市民参加とオーナーシップ」です。市民が傍観者になるのではなく、自ら出資者となって事業に参加することの重要性です。ただし、村長は「専門家でない人間が意見をすると失敗する。技術について多数決で決めてはいけない」と釘をさしていました。

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                    バイオガス・プラントの貯蔵槽。手前に見えるのがエネルギー作物


                     まずは、バイオガス発電(コジェネ)熱供給システムを見学します。見学会には、日本からだけでなく、トルコからの視察者も同行します。7ヶ所の発電所(コジェネ)があり、発電だけで1.7メガワットの容量になります。理論上は村全体の電気と熱を作っている計算です。冬場などの熱が足りない場合、木質ペレット・ボイラーを炊きます。

                     このあたりは昨日見学したマウエンハイム、メギンゲンと同じシステムです。

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                    市民が出資して建てた風車


                     次は市民風力発電所に行きます。風力発電の売上は、年間6億円にのぼります。市民が出資し、金融機関から融資も受けています。投資家へのリターンは年平均で8%にものぼります。金融機関からの融資を12年で返済し終わると、リターンは15%になるそうです。

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                    村長の説明に聞き入るトルコからの視察者


                     その他、公共機関の建物の屋根には基本的にすべて太陽光発電所があり、売電収入を建物の維持管理などに使用しているそうです。

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                    村営の体育館


                     また、最近ドイツで問題となっているシリア難民問題ですが、バイエルン州から3億円の助成金を得て、難民のための「社会的住居」を建設する予定で、そこにも熱供給を行うそうです。(続く)

                    ドイツでの再生可能エネルギー地域事業視察報告(その2)

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                       10月25日午後は、ラドルフツェル市の「シュタッドヴェルケ・ラドルフツェル」を視察します。

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                       シュタッドヴェルケ(stadtwerke)というのは、日本語に訳すと「都市公社」となりますが、ドイツでポピュラーな住民サービス事業体です。電気やガス、熱などのエネルギーだけでなく、水道、ゴミ収集、インターネットプロバイダー事業なども合わせて行っていることもあるようです。

                       シュタッドヴェルケは行政の単位の市が100%出資するケースが多いようですが、シュタッドヴェルケ・ラドルフツェルはラドルフツェル市が51%、株式会社テューガという民間会社が49%出資しています。

                       このテューガという会社は、ドイツ全国のシュタッドベルケをサポートする企業で、100以上のシュタッドヴェルケに資本参加しているそうです。

                       ドイツでは1998年に電力の全面自由化を行なったのですが、これまで地域独占的な仕事をしてきたシュタッドヴェルケにとっては、市場の荒波にさらされることになりました。そこで、シュタッドヴェルケを支援するためにテューガのような支援企業ができたというわけです。

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                      説明してくれるのはダニエル・メイヤーさん


                       たとえば、物資の一括大量購入によって仕入れ費用を抑えたり、経営ノウハウの共有化・標準化を行ったりなどです。とくに、電力取引所から電気の調達(インバランスの調達)を行うときに、個別のシュタッドヴェルケがそれぞれ行うよりもテューガがまとめて発注したほうが良いのだそうです。

                       ちなみに、シュタッドヴェルケ職員は「準公務員」でも「みなし公務員」でもない、純然たる民間企業従業員です。

                       座学の後は、メギンゲンでのバイオガス・プロジェクトを見学します。ここも午前中見学したマウエンハイム村の仕組みと同じく「バイオガス・コジェネ+木質バイオマス・ボイラー」です。マウエンハイム村のものより、少し規模が大きいです。

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                      メギンゲンのバイオガス・プラント


                       痛感するのは、熱の重要性です。よく「エネルギーの地産地消」という言い方があります。しかし、電気は遠くまで運ぶことができる上に、電気の生産地と消費地は必ずしも特性が一致しません。

                       その点、熱は基本的に遠くまで運べないので、必然的に地産地消となるのです。(熱の貯蔵及び運搬技術については、また後日報告します。)

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                      貯湯槽のモニター。温かいお湯が配られ、冷めたお湯が戻ってくる


                       ラドルフツェル市はボーデン湖のほとりにあり、環境基準がとても厳しいです。たとえば、木質バイオマス・ボイラーの燃料のチップを乾燥させるのにも、匂いの発生などにも基準があります。木質チップの含水率を下げるのは大変重要なポイントなのですが、そんなにお気軽にはできないようです。

                       また、ボイラーで燃やした後にできる灰には重金属が含まれているので、鉱山跡に埋める処理をするそうです。このあたりは非常に徹底しています。(続く)


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